外部委託承認申請に係る設備容量100kVA 超の需要設備に係る設備条件確認書の改正について
関東東北産業保安監督部 電力安全課
外部委託承認申請(電気事業法第52条第2項関係)に係る設備容量100kVA 超の需要設備に係る設備条件確認書(点検頻度を毎月1回から隔月1回以上に変更)を、改正しました。(平成20年1月1日/25年7月再説明)が出されております。 
この通知内容を巡って、100kVa以上の需要設備のお客様に対して、24時間監視装置の設置が義務づけられた、ということで監視装置のリース販売を行っているところが多く見受けられます。改正内容を良く読めば分かることですが、改正理由の主旨は、受電後漏洩電流が50mA 以上に達した場合は毎月1回点検に変更が望ましいことと、非常用照明設備、消防用設備、昇降機その他の非常時に使用する設備への電路以外の低圧電路に漏電遮断器が設置してある需要設備に対しては隔月点検とするものであり、それ以外の場合に、監視装置を以て隔月点検を可とするものです。
 以上のことから、お客様には正しい御理解と対応をされるようにお願い致します。電力関連行政では難解な言葉が多く、その為多くの誤解が広がっておりますが、あくまで、私どもは電気主任技術者の定期点検によって電気の安全を確保して頂くことを中心に考えております。多くの場合、遠隔監視装置取り付けによる過剰な安全神話がまかり通っておりますが、変電所設備と電気引き込み線の安全確保がされていることが本来の先決問題です。どうしても、監視装置が必要と考えられるお客様にはリース販売という形ではなく、電気主任技術者と相談の上、通常の管理料金が増えない形で処理するように努めております。下記は参考程度にご覧下さい。なお、主任技術者制度の解釈及び運用(内規)には、明確に自主保安の概念が打ち出されています。
 
 日本電気安全協会
24時間遠隔監視装置を導入して自社のパソコンでも管理を望まれるお客様への一例 2003/07/30
通常は必要ございません。        
監視装置設置の工事ご負担金 お客様の月次費用  一括支払額 
初年度にのみ必要になります。  1,2,3のいずれかを選ぶ  (年間費用) 
1バンク 130,000円 メールサービス 1,350円 *12 16,200円
2バンク 135,000円  管理者の携帯電話か指定場所にメール連絡、応動
3バンク 140,000円  通常はメールサービスで充分です
4バンク 145,000円 Webサービス 1,900円 *12 22,800円
5バンク 150,000円  加えて、Webで警報解除と送信履歴の参照
以降、1バンク増ごとに8,000円  お客様自身がWeb参照されたい場合
フルサービス 3,000円 *12 36,000円
 加えて、データサービスを望まれる場合
 1ヶ月間の管理状況をデータでレポート
          
24時間監視にかかる費用は、本来、上記の1,350円/月程度のものであり、これをリ-ス扱いで月額数千円から数万円で6年間もリースするというのは道義的に問題な商法と言えます。しかも、一旦契約すると、サービス内容に齟齬があっても解約には全額残債の一括支払いという不都合な事態になります。24時間監視装置が必要ならば自前で取り付けるのが合理的です。
当協会では、大型設備で24時間監視を必要とされるお客様に対して、電気主任技術者と相談の上、お客様の納得の上、上記のような24時間監視装置を導入することがあります。この場合にリースで販売することはございません。私たちは、正心誠意、電気保安管理の責務に任ずるため、電気主任技術者の技術とお客様へのサービスに徹しています。        
        
Web上では、次のような閲覧を行うことができます。        
管理者設定メニュ-   左の文字をクリックしてください。設定値の変更メニューです。    
詳細データ参照   サンプル画面を見ることができます。    
トレンドグラフの参照   サンプル画面を見ることができます。    

基本的に24時間監視装置の取り付けはお奨めしません。実用性とコストの関係です。ネット上ではこのような情報がありますので参考にされてください。